「少し前まで、高齢の両親が要介護状態になったら、同居の子どもが介護する姿が一般的だったが最近は多様化している」と指摘する著者。
現在は同居介護以外にも、近くに住んで通う介護、遠方から定期的に通う介護などさまざま。両親が揃っているか、ひとり親かによっても世話の度合いが変わってくる。
そうした細かい事情を多くのモデルケースで紹介している。
例えば、親を施設にあずけることを希望する場合は「経済的な余裕が必要」とされる。
入居一時金が必要な施設では一定の預貯金がないと入れない。
また、家賃・管理費・食費・介護保険の自己負担分などを合わせると月額利用料も15〜20万円程度になるという。
ゆとりある預貯金か十分な年金がないと毎月の支払いができない。
本書では多岐にわたる高齢者施設を種類ごとに詳解。
それぞれ異なる費用や特色などがよく理解できる。
また、施設入所の際に注意したいポイントも紹介。
良い施設の選び方・悪い施設の見分け方の項には「経営母体の属性」、「大手でも安心できない」、「スタッフのチェック」、「パンフレット」、「重要事項説明書」など個別具体的に解説していて専門家の視点が参考になる。
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