大分市で市民後見人養成講座  2015.1.31 おおいた包括ケアネット ファイン

　市民後見人の養成を目的に活動するNPO法人「市民後見ささえあい」（山田靖煕理事長）は１月３１日、大分市の大分県総合社会福祉会館で市民に向けた公開講座を開催した。市民やケアマネジャー、行政書士ら約50名が参加。

　大分県福祉保健部地域福祉推進室の阿部友輝主任が「県内の成年後見の現状と今後」と題して報告。県内で後見制度が進んでいないことを踏まえ、「５年後の平成３１年を目標に大分県地域福祉基本計画を策定し、『孤立ゼロ社会の実現』を目指す」と述べた。

　続いて、一般社団法人「後見の杜」（東京都）の宮内康二代表が「大分県の市民後見のこれから」をテーマに講演。後見制度を推進してきた１０年の変遷を紹介し、市民後見制度の現場で起きている事例を交えて解説。評価される後見人として「本人の意思を尊重し、被後見人のための行為が必要、かつ、相当で、本人への効果が認められる」ことの４要件を挙げた。

　同講座は２０１４年度養成講座のフォーローアップ講座の一環で独立行政法人福祉医療機構の社会福祉振興助成事業として行われた。