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介護保険施設 ( 介護施設 )の種類 ①特別養護老人ホーム2017.8.15

特別養護老人ホームとは

特別養護老人ホームは、「特養」の略称でも知られています。入所できるのは65歳以上であり、これまでは要介護1以上でしたが2015年度から要介護3以上の認定を受け、自宅での介護が困難な高齢者に限られます。特別養護老人ホームの運営事業を担うのは地方自治体や社会福祉法人であり、入居希望者の入居の可否は各自治体が定めた入居検討委員会によって行われます。費用が他の民間施設と比較して安いことから入居希望者は非常に多くなっています。緊急性の高い方から入居が優先されますが、数年~長い場合には10年近くの待機を余儀なくされる場合もあります。現在、国内で入居を待つ待機者の数はおよそ40万人とも言われています。
各施設では、入所者の在宅復帰に向けた各種介護サービスを提供することが定められています。入浴や食事、排せつといった日常生活における支援のほか、機能訓練や健康管理をはじめとした各種サービスを入所者の意思や人格を尊重しながら提供していきます。

特別養護老人ホームのメリット・デメリット

メリット
・費用が安い
・入居一時金が不要
・重度対応が可能な為、長期入所が可能

デメリット
・入居までに時間がかかる
・医療サービスを提供していない施設がほとんど
・基本的に多床室でプライバシーが限定される

概要・入居の条件

65歳以上で要介護度3以上の認定を受けた方が対象となります。このほかに、「長期の医療行為を必要とする状況にない」など各施設によって条件が定められているので、事前の確認が必要です。入居者には介護・看護スタッフによる各種日常生活の支援やリハビリテーション、あるいはレクリエーションなどが提供されます。しかし、サービスの内容は民間運営の施設と比較してバリエーションに欠けることが多くなっています。また、医学管理課でのケアには対応していない施設が多くなっています。

費用

特別養護老人ホームの場合、初期費用は一切必要ありません。月額使用料は施設の設備や地域、あるいは世帯収入(課税額)などによって変動しますが、おおむね5~15万円程度であることが一般的です。金額面で本人・家族の負担が低いことは特別養護老人ホームの最大の特長となっていますが、一方で多くの待機者を生み出す原因ともいえます。
 
設備

居室は個室と多床室に分類されます。個室は、10人程度の生活単位(ユニット)が設定されていない「従来型個室」とユニットごとに共同生活室が設置された「ユニット型個室」の2種があります。また、多床室はその名の通りひとつの部屋に多くのベッドが並んだ形態です。これまでは多床室や従来型個室で構成された施設がほとんどでしたが、現在は徐々にユニット型個室への切り替えが進められています。また、居室内にはトイレやキッチンは設けられておらず、共同設備としてトイレや浴室(機械浴室)が備えられています。