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「健康的に、美しく痩せる減量のコツ」 深川内科クリニック 院長 深川光司 2015.1.9

 明けましておめでとうございます。
今年も健康で過ごしたいですね。

 毎年受ける特定健診(メタボ健診)で、肥満があり、高血圧、糖尿病、高脂血症のいずれかがあれば、減量することで改善が期待できます。
減量が健康に良いとわかっていても、なかなか痩せないという方も多いと思います。
多くの肥満の方が、これまで誤った減量法を行い、その結果リバウンドを繰り返し、隠れ肥満(体重は正常範囲でも、体脂肪が多く、見た目も肥満)になっている、中にはリバウンド恐怖から拒食症になっている方もいます。
低カロリー食ダイエットの弊害です。

 低カロリー食で急激に減量した体重の中身は、体脂肪ではなく、筋肉や骨、内臓などの脂肪以外の重さであること、その結果、最初は体重が減っても、脂肪を燃やす筋肉が落ちるため、途中で減量は停滞し、中断すると、リバウンドします。
体重は減っても、体脂肪は残り、隠れ肥満になります。

 正しい減量法は、筋肉や骨、内臓などの体蛋白を喪失せずに、体脂肪のみを減らすことです。
そのためには、蛋白質の充分な摂取は不可欠です。
体脂肪の材料となるご飯や麺類(炭水化物)は少なめにし、油(オリーブオイルやサラダ油などの植物性油)を使わずに調理したおかず(魚、肉、大豆製品などの蛋白質)や野菜類をしっかり食べることが重要です。
先に野菜を食べておくと、野菜の食物繊維が、後から食べる食事の炭水化物や油を吸着し、体内への吸収を抑えるので、減量に効果があり、血糖値の上昇も抑えます(ファーストベジタブル)。
筋肉をつけるための運動も、筋肉の材料になる蛋白質を摂取する事が必要です。
すべての栄養素を取らない低カロリー食では運動の効果もでません。

 栄養素により、制限したほうがよいもの(炭水化物や脂質)と積極的に摂取したほうがよいもの(蛋白質やビタミン、ミネラル)があるということ、減量に良い食べ方をすることが重要です。
必要な栄養はしっかりとり、食事を楽しみながら、健康的に減量しましょう。

■深川光司院長プロフィール■
 福岡県立小倉高校から九州大学医学部へ進学。同大卒業後、九州厚生年金病院、九州大附属病院第一内科、福岡県立遠賀病院内科医長、大分医科大学(現大分大学医学部)内分泌内科(第一内科)などを経て平成15年5月、大分市中央町2丁目1-17、ブンゴヤ本社ビル3階(若草公園南東側)に医療法人ストレスケア若草「深川内科クリニック」を開院。
診療科目は甲状腺などの内分泌系疾患や糖尿病などを中心とした内科系全般。肥満の研究のため米国ルイジアナ州立大学への留学経験もあり、内分泌疾患や糖尿病、肥満の治療などに精通。
医学博士。日本内科学会認定医。日本内分泌学会、日本心身学会、日本肥満学会、日本糖尿病学会に所属。
問い合わせ 電話097-532-8980
ホームページ http://www.h6.dion.ne.jp/~fukagawa/

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